美容師が教える【ヘアカラーの明るさの選び方】
姫路にある美容室『ヘアーリゾートノーブル』
こころのカラーリスト♪( ´▽`)
アシスタントのナリタです!
皆さんはヘアカラーを決めるとき、色味以外に『明るさ』を気にした事はありますか?
「暗め」「明るめ」でまとめられてしまいがちですが、明るさのレベル別に分けて覚えておくとしてみたい髪色の幅が広がるかもしれません!
今回は【ヘアカラーの明るさの選び方】について解説していきますね♪
ヘアカラーの【レベル】とは?
美容師がカウンセリングの際『レベル』という言葉を言っているのを聞いたことありませんか?
レベルとは、髪の毛の明るさのことです。
日本ヘアカラー協会(JHCA)が基準を定めていて、それぞれの美容室で明るさに違いが出ないようにしています。
それをもとに作られたレベルスケールを使うことで、私たち美容師とお客様で仕上がりの色のイメージが共有することができます。
レベルは数字が小さいほど暗く、大きいほど明るくなります。
では、レベル別にどのくらいの明るさか解説していきます♪
1~5レベルは黒髪、ダークトーン
はじめに日本人の地毛の明るさはだいたい4レベルだそうです。
なので1~3レベルは青光りするぐらい真っ黒です。笑
このぐらいのレベルで染めるのがいわゆる黒染めで、日光が当たってもあまりブラウン感はなく、カラーの染料がしっかりと入るので色が抜けて明るくなってきた・・・というカラー特有のお悩みもありません。
髪の毛をブリーチした状態で3~5レベルに染めると、日光が当たったときに独特の透明感が出るのでブリーチ毛にもよく使われます。
・黒髪に戻したい
・クールさ、大人っぽさを出したい
・透明感のあるカラーがしてみたい
といった方におすすめのレベルです♪
6~9レベルは暗髪、ナチュラル
アルバイトや会社で髪色規定があるところは7、8レベルが多いですが、航空会社など厳しいところの基準は6レベルになっているみたいです。
7レベルぐらいから染めた感が分かるので、地毛から初めてカラーする方は7、8レベルにされる方が多いです。
そしてこのぐらいのレベルはミディアムカラーといわれており、暗すぎず明るすぎないのでオールシーズンで似合う髪色です。
・はじめてカラーする方
・重すぎない黒髪にしたい
・髪の毛にツヤ感を出したい
といった方におすすめです♪
10~12レベルは明るめカラー、外国人風
このくらいのレベルになると日光のない室内でもはっきりと染めているのが分かり、いわゆるハイトーンカラーになります。
10、11になるとブラウンから赤み、オレンジみが強くなってくるので赤みが苦手な方はアッシュ系で染めるのをおすすめします♪
12レベルになると赤みがかなり薄くなり黄色みがでてきます。仕上がりの色味もきれいで透明感もあるのですが、色落ちもかなり早くなり髪の毛のダメージも感じるようになります。
・室内でも分かるぐらい明るくしたい
・がらっとイメージチェンジしたい
・カラーの色味をしっかり出したい
といった方におすすめです♪
13~15レベルはスーパーハイトーン
13レベルは、『ライトナー』と呼ばれる明るくするだけのカラー剤でできるレベルになります。
脱色と染色を同時に行う普通のカラー剤ではこの明るさにするにはむずかしく、どうしてもライトナーで明るくしたあとに普通のカラー剤で色をかぶせるダブルカラーが必要になります。
髪の毛が太め、または硬めの方はブリーチ剤を使わないとむずかしいです。
14レベルからはブリーチ剤が必須になります。赤みが薄れてほぼ黄色味になります。
15レベルから先はブリーチを2~3回、またはそれ以上の回数が必要になってきます。
ダブルカラーやハイライトの土台になるのがこのレベルになります。
・とにかく髪の毛の赤みをなくしたい
・ダブルカラー、ハイライトをしたい
という方におすすめです♪
ちなみにきれいな白髪のヘアカラーは20レベルぐらいです。
髪の毛のダメージもかなりかかるのでごく一部の髪質の方しか出来ない髪色です・・・
美容室でカラーの明るさを決めるときのコツ
こうなりたいという髪色の画像や写真を持ってきて頂くととても分かりやすいです!
そして髪の毛の明るさは室内と屋内で結構変わって見えるのでなりたい髪色を探す際に注意して見ておきましょう。
カラーを考えている方、ぜひ明るさを決める際の参考にしてみてくださいね♪
美容師が教える【セルフカラーとサロンカラーの違い】
「美容室行く時間がないし、セルフカラーしてみようかな・・・」
と思った事はありませんか?
薬局やコンビニにも売っているカラー剤は低価格で自宅で出来る為とても魅力的ですよね!
ですが、美容師からするとセルフカラーはあまりオススメできないのが事実です。
オススメできない理由、そして自宅でするセルフカラー、美容室でするサロンカラーのメリット・デメリットをそれぞれご紹介します!
セルフカラーのメリット
・低価格でカラーが出来る
・自宅で簡単にカラーチェンジを楽しめる
美容室と比べると1割〜2割ほどの価格で買えますし、好きな時間にササっとできる為初めてヘアカラーされる方や仕事や子育てで忙しい方に選ばれやすい傾向にあります。
セルフカラーのデメリット
・仕上がりのトラブル(ムラになった、明るくまたは暗くなりすぎた)が起きやすい
・サロンカラーに比べ髪の毛のダメージになりやすい
セルフカラーで染める方はきっと一度は経験されているでしょう。
「思っていた色と違う…」「髪の毛の手触りが一気に変わった気がする…」
そういったセルフカラー後のトラブルで美容室にお直しに来られる方もいます。
以上のメリット、デメリットをご紹介した上で、美容師がセルフカラーをオススメできない理由をお伝えしていきますね!
セルフカラーをオススメできない理由
私たち美容師がセルフカラーをオススメできない理由は、
シンプルに「難しい」からです。
市販のセルフカラー剤と美容室のカラー剤は基本的に同じものですが、
「カラー剤の選択」と「カラー剤の塗り分け」
が正しくできるかどうかで仕上がりは大きく変わります。
詳しく解説しますと、
髪の毛はカラーをしている《既染部》と、新しく伸びてきた地毛の《新生部》に分かれています。
なので、美容室のカラーはそれぞれに合ったお薬を作って新生部を明るく、既染部をよりダメージを抑えてカラーしています。
ですが市販のセルフカラー剤は既染部と新生部を塗り分ける事なく一つのお薬で染めますよね?
実はそれって既染部の髪の毛にとってはすごくダメージが大きいんです…
髪の毛のダメージ=毛先の枝毛、パサつきに繋がります。
さらに地毛の暗い部分と毛先の明るい部分を塗り分けしないのはかなりの確率でムラに繋がります。
仕上がりの色味や手触りに違和感を覚える事があるのはそれらが原因なんです。
セルフカラーがオススメできないと言いましたが、もちろんサロンカラーにもメリット、デメリットはあります!
サロンカラーのメリット
・髪の毛のダメージを抑えてカラーができる
・ムラなく希望に沿った色味にできる
・色落ちを考えたカラーができる
・頭皮が弱くてもカラーができる
基本的にセルフカラーのトラブルを起こさないのが美容師のお仕事です。
頭皮の弱い方には保護のクリームを塗る事で、カラー中のピリピリとした痛みを抑えることができます。
サロンカラーのデメリット
・セルフカラーに比べて価格が高い
・時間、場所が決められている
・人に染めてもらわないといけない
サロンカラーはシャンプーやブローにもお金がかかってくるので、どうしてもセルフカラーより高価格になってしまいます。
そして時間、場所が決められ人(美容師)と会わないと染められないのはお忙しい方、美容室が苦手という方にとってはセルフカラーに比べてデメリットな部分でしょう。
たくさんお伝えしてきましたが、
どうしてもセルフカラーをしないといけないという場合もあるかと思います。
そんな時は、カラー後に洗い流さないトリートメントをつけてしっかり乾かしてください!
キレイに、ダメージを抑えてカラーしたいならサロンカラーをオススメします!
キレイな髪を保ちつつヘアカラーを楽しみましょう♪
美容師が教える【ヘアカラーの種類】
一言でヘアカラーといっても、カラーリング剤には様々な種類があるのを知っていますか?
私たち美容師は、お客様のお悩みに合わせてカラーリング剤をそれぞれ使い分けています。
そんな【ヘアカラーの種類】を詳しくご紹介します!
ヘアカラー(永久染毛剤)
一般的なカラーリングに使われます。
ヘアカラーでも用途に合わせた調合をして《おしゃれ染め》《白髪染め》《黒染め》というふうに呼び分けされています。
ブリーチ(脱色)力があり、髪の毛の内部のメラニン色素を分解した後に色味を入れるので、シャンプーをしても色落ちしにくく2〜3ヶ月は持ちます。
様々な色味を楽しめるうえに白髪も染めることができますが、アレルギーがあったり頭皮が弱い方はかぶれてしまう事もあります。
ブリーチ剤(脱色剤)
髪の毛の内部のメラニン色素を分解し、髪色を明るくしてくれます。
ブリーチ剤に染色力はないので、ブリーチ剤で脱色した後にヘアカラーを使い色味を入れる事が多いです。
髪の毛を特別な明るさまで明るくしたい方や、黒染めの黒味を取りたい方に使用しますが、髪の毛のダメージはかなり大きいです。
ヘアマニキュア(半永久染毛料)
ヘアカラーとは違い、髪の毛の表面にコーティングするので髪の毛のダメージはほぼなく、さらにツヤ感もプラスしてくれます。
頭皮につけずにカラーできるので、頭皮が弱い方はヘアマニキュアをされる方が多いです。
ただ黒髪に使用しても色味が分かりにくく、白髪だけを染めたい時や、ブリーチ後の脱色した髪の毛にビビットな色味を入れるときに使用します。
ヘナカラー
植物性の天然成分を使って染めるカラー剤です。
こちらもヘアマニキュアと同じく頭皮や髪の毛へのダメージはありません。
ただヘナカラーもブリーチ(脱色)力は無いので黒髪を明るい色にする事は難しいです。
また髪質によっては染まるのにかなり時間がかかることもあります。
ヘアカラーといっても色々な種類がありますよね!
「明るくして色味を楽しみたい!」
「明るくしたいし白髪も染めたい!」
「頭皮や髪の毛に負担をかけずにカラーしたい!」
など、担当のスタイリストさんに伝えれば、ご要望に合ったカラーリングを提案してくれますよ♪